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コラーゲンとエラスチンで織られた筋膜

筋膜・結合組織

筋膜はコラーゲン(膠原線維)とエラスチン(弾性繊維)で出来ています。

この2タイプのタンパク質で織られたガーゼのような構造で出来ています。

この2つのタンパク質の性質は対照的で、
コラーゲンは伸縮性はないけど強靭さがあります。
エラスチンはゴムのような伸縮性があり、伸びてもその収縮力で元の状態に戻ります。

普段筋膜はどのような状態かというと、
エラスチンの収縮力で縮んでいて、コラーゲンは緩んで波打っている状態です。

その筋膜に力が加わると、
エラスチンがゴムのように最大倍くらいにも伸びます。
一方、緩んで波打っていたコラーゲンは伸ばされピンと張ります。

そこでさらに力が加わると、
ピンと張ったコラーゲン強靭さで組織が崩れるのを守ります。

やがてその加えられていた力が抜けてくると、
エラスチンのゴムのような収縮力で元の状態に縮み、本来の形に復元します。

例えば、椅子や床に座ったとき、お尻の形はつぶれて広がります。
この時、エラスチンが伸びるのでお尻の形が変わるし、コラーゲンがピンと張って保つのでお尻が体重で破けない。
そして立ち上がると、つぶれて広がったお尻は元のお尻の形に戻ります。

座ったとき、骨はぐにゃっと形を変えませんが、お尻の筋膜は柔軟に形を変え、立つと元の状態に戻る、という特性です。

このように、柔軟に形を変え、そして元の状態に戻る筋膜の特性をさらに発揮させる技法が筋膜リリースです。