頭蓋骨は22個の骨の組み合わせから成り立ち、互いに結びついて形成されています。
頭蓋骨は、1つの骨ではなくて22個の骨が組み合わさってできています。
頭部には8つの骨があります。その中には、側頭骨2個、後頭骨1個、頭頂骨2個、前頭骨1個、篩骨1個、蝶形骨1個が含まれます。
顔面には14個の骨があります。その中には、頬骨2個、涙骨2個、鼻骨2個、下鼻甲介2個、口蓋骨2個、鋤骨1個、上顎骨2個、下顎骨1個が含まれます。
頭蓋骨が固まったり、ゆがんだりすると不調をまねきます。
日々の人間関係や仕事のストレス、スマートフォンやパソコンの過剰な使用、姿勢の乱れ、見方や聞き方、食べ方の癖など、さまざまな要因によって、頭蓋骨全体または一部の骨のバランスが崩れたり、22個の骨の組み合わせがアンバランスになったり、ゆがんだりすることがあります。
頭蓋骨のバランスが乱れると、脳や神経系の機能に影響を及ぼし、次のような症状が現れる場合があります:
- 疲れが取れず、だるい感じがする。自律神経の不調。
- 頭痛、頭が重く、思考が鈍る、ネガティブな思考、不眠、うつ。
- 首こり、肩こり。
- スマホ疲れ、物忘れ、やる気不足、集中力低下、倦怠感、イライラ。
- 疲れ目、かすみ目、視界が狭くなる・暗くなる、老眼、近視。
- 耳鳴り、聞こえづらさ。
- 鼻づまり、花粉症。
- 発音や話し方、喉の不調、歯の噛み合わせの問題。
- 呼吸が浅くなる。
- 顔のゆがみや左右差、しわ、たるみ。
- 便秘・下痢、内臓の機能低下、冷え性。
頭蓋骨22個のバランスを調整することにより、脳や身体の機能の回復が促され、心身が調和されます。
頭蓋骨22個の骨のバランスを軽くふれる手技によって調整することで、頭蓋骨の各骨の位置や動きを整え、脳脊髄液の流れを促進し、脳や身体の機能の回復を促します。
頭蓋骨リリースによって期待される器官系の効果
頭蓋骨22個のバランスを整えることで、筋系、骨格系、呼吸器系、神経系、内分泌系、心臓血管系、リンパ系などの機能向上が期待されます。
筋系は、骨格筋、腱、筋膜で構成されています。
『頭蓋骨リリース』で、筋肉の滑らかな動きの向上が期待されます。
・喜怒哀楽などの表情。
・目の開閉。
・食べる、飲む、吹く、しゃべる動き。
骨格系は、骨、関節、軟骨で構成されています。
『頭蓋骨リリース』で、ナチュラルな頭蓋骨の骨格や顎関節や頸椎の動きが期待されます。
呼吸器系は、頭部にある鼻腔、頚部にある咽頭、胸部にある気管や気管支、肺で構成されています。
『頭蓋骨リリース』で、良質な気道(鼻孔~鼻腔~咽頭~気管)の確保が期待されます。
神経系は、中枢神経系(脳、脊髄)や末梢神経系(脳神経、脊髄神経)で構成されています。
また末梢神経は、体性神経(知覚神経、運動神経)や自律神経(交感神経、副交感神経)で構成されています。
『頭蓋骨リリース』で、神経伝達がスムーズになり、以下が改善される可能性があります。
・全身の感覚を中枢神経に伝える。
・中枢神経からの命令を身体の各部に伝える。
・知覚、思考、記憶、意思決定、自己認識。
・内臓などの働きを調整(自律神経)。
・良質な睡眠(自律神経)
内分泌系は、視床下部、下垂体、松果体、甲状腺、胸腺、膵臓、副腎、性腺で構成されています。
『頭蓋骨リリース』で、ホルモンバランスや身体の恒常性機能の向上が期待されます。(視床下部、下垂体、松果体、甲状腺)
心臓血管系は、心臓や血管(動脈や静脈、毛細血管)で構成されています。
『頭蓋骨リリース』で、頭部への血液の循環機能の向上が期待されます。(頸動脈、頸静脈)
リンパ系は、扁桃腺、胸腺、脾臓、リンパ管、胸管、リンパ節で構成されています。
『内臓リリース』で、頭頸部のリンパやリンパ節、頸リンパ本管の免疫機能の向上が期待されます。
また、顔のむくみの改善も期待されます。
頭蓋骨リリースによって軽減された不調の症例
・頭痛
・耳鳴り
・めまい
・不眠
・倦怠感
・生理不順、生理痛
・更年期障害
・下痢や便秘
・アレルギー
・ストレスや不安
・顎関節症
・ストレートネック
・自律神経の乱れ
・集中力の低下
・体温調節
・消化不良