A.マッサージは主に血液やリンパ循環を目的とします。筋膜リリースは筋膜のよじれを解消して、筋膜の伸長性と筋肉の動きの回復を目的としています。
マッサージは、主に手で、体部をさすったり、もんだり、押したりなどして、皮膚や筋肉に刺激を与えて、血液やリンパの循環をよくし、新陳代謝を盛んにして、神経や筋肉の機能を促進する技法です。
一方で、筋膜リリースは、筋肉や骨、臓器、神経など、全身を包み込んでいる筋膜を手、前腕、肘を用いて、アイロンをかけるように時間をかけて解きほぐし、筋膜の持つ伸張性や弾力性、伸縮性などの働きを正常な状態に戻す技法です。
筋膜は全身の組織や器官、骨格などを形作っているので、筋膜リリースによって筋膜の働きが正常にもどると、筋肉や骨などの全身の動きが変わったり、姿勢が変化したりします。
また筋膜がゆるむことで、筋膜の中をとおっている血管やリンパの流れもかわります。